琴葉の…最近の話題

最近の気になる話題を私の目線でお伝えします。

ピューッコさんの予測では、電子の軌道は第9周期までしかない。

物質を構成する粒子を原子、その種類を元素と呼ぶ。
周期表は1869年、ロシアの化学者メンデレーエフが、当時わかっていた60あまりの元素を、重さや化学的な性質によって順に並べた表を作ったのが始まりだ。
該当する元素がないところは空欄にしていたが、その後、空欄を埋める元素が続々と見つかった。
原子は、原子核の周りを電子が回っている形をしている。
元素 は原子核の中にある陽子の数を示す原子番号で区別する。
93番以上の原子は自然界には存在せず、1940年代から米欧やロシアなどで、人工的に作る競争が始まった。
加速器でイオンを高速で走らせて別の原子にぶつけ、原子核を融合させる。
ニホニウムは初めてアジアの国が合成した元素で、30番の亜鉛イオンを83番のビスマスにぶつけてつくった。
1兆分の1センチしかない原子核同士がうまく衝突し、融合する確率は極めて低い。
森田さんらは約400兆回衝突させ、やっと3個の合成に成功した。
チームは現在、第8周期の元素の合成に向けて、準備のための実験を進めている。
周期表に終わりはあるのだろうか。
2011年、フィンランドの化学者ペッカ・ピューッコさんが、一つの答えを出した。
理論的に存在可能な元素を網羅した究極の周期表をつくったのだ。
周期表の周期は、原子核の周りを回っている電子の軌道を示している。
原子核に近い軌道から順に電子が入っていくが、各軌道の定員は決まっている。
内側の軌道が埋まるとその周期が終わり、外側に移る。
ピューッコさんの予測では、電子の軌道は第9周期までしかない。
第8周期がそれまでと違うのは、元素が必ずしも番号の小さい順に並ばないことだ。